ライフデザインセミナー Vol.3 東洋大学

令和2(2020)年7月22日(水)に今年度第4回目となるライフデザインセミナーを東洋大学 社会保障論(担当教授:藪長千乃 先生)の授業内にオンラインで実施しました。

今回のセミナーに参加されたのは、イブニングコースで社会保障論を学ぶ学生(33名)です。
藪長先生はセミナー冒頭で、「人生には様々なライフイベントがあります。それらのライフイベントに一人で向き合うのではなく、社会全体で支えるのが社会保障制度です。社会保障制度の重要性は、自分が一人の人間としてどのような人生を迎えたいかを考えておくことで、より理解を深めることができます」と、社会保障を学ぶ学生がライフデザインを学ぶ意義について説明してくださいました。

セミナーには、実際に社会人として活躍されている2名の方をゲストとしてお迎えし、仕事や結婚、子育てなどの様々な経験をお聞きしました。

Aさん(女性)
大学卒業後、旅行代理店に入社。海外ツアーの企画・手配・販売・添乗などを経験。25ヵ国添乗経験有り。現在は、子育てと両立しながら、フリーランス企画・PRとして、イベント企画や書籍PR、コミュニティ運営を中心に仕事をしている。

Bさん(男性)
大学卒業後、某企業の役員専属運転手として勤務。仕事と子育ての傍ら、NPO法人の設立や青少年交流事業、地域コミュニティ等を本業以外の趣味活動として行なっている。

パネルディスカッションでは、それぞれのゲストから結婚・子育て・仕事についてのお話を伺いました。

■ライフスタイルの変化に対応しながら、興味があることをキャリアに繋げる

Aさんは独身の頃は旅行業界の仕事に没頭していたそうです。結婚を機に退職しましたが、もとより仕事が好きだったAさんは、お子様が生まれた後に金融系の電話オペレーターのパートを始めます。この仕事を選択した理由については、「子供に何かあったときに自宅へ歩いて帰れる距離の職場であること、お金のことについて勉強したかったこと」であり、子育てと両立するための仕事選びであると同時に、興味・関心を大切にした結果だったと教えてくださいました。
Bさんも、Aさんと同様に独身の頃はイベント系の仕事に没頭していました。30代でお子様が生まれてからは、時間を確保できる役員運転手に転職をします。Bさんの場合は、役員の外出がなければ、その間の待機時間は比較的自由で、自宅に戻りお子様と過ごすことができていると教えてくださいました。「家族の時間を持ちたかったこともありますが、役員運転手という仕事を通して、大企業の役員の多様な価値観に触れることが、今後のキャリアを見据えて有意義だと思ったことも転職の理由です。」ともお話してくださいました。
AさんもBさんも、結婚・育児によって家族中心の生活を送るために転職をしましたが、興味のある業界や職種を転職先として選択することで、今までの経歴とは関係のない業界や分野であっても、キャリアを発展させられることを教えてくださいました。
学生からも「育児と仕事のバランスをとりながら生活していたという話が一番印象的でした。どちらかを犠牲にしなければいけない現実があるのではと思っていましたが、固定概念が崩れました。」と感想が出ていました。

セミナー中の様子


■子育てをしながら仕事や地域活動をアクティブにこなす秘訣

「複数のコミュニティに属すると、たくさんの人からそれぞれの違う視点を学べるので、刺激になります。」とAさんは話します。Aさんは長男が生後5ヶ月の時に、40組が集う地域コミュニティを立ち上げました。「子育てをしながら、仕事や地域活動をこなすための工夫は何ですか?」という質問に対して、「子育ても活動も仕事も、全てバランスよくやることを心掛けてきました。『無理なく楽しく』をモットーにやっていました。」と教えてくださいました。
学生からは「好きなことをやり続けるための心構え、心持ちなどが知りたい。」という質問がありました。この質問にBさんは、「やりたいことが10個あるなら、10個やれると思っています。そのためには『できるようにするためにはどうしたらいいか。』を考えることが大切だと思います。時には『できないと言えない状況を作る。』ことも方法の一つかもしれません。例えば、30人規模のイベントを実施する予定を、180人規模にできると宣言して、自分を追い込んだことがあります。他には、隙間時間を使ったり時間配分を意識したりして、やりたいことができる時間を作ることも意識しています。」とお話してくださいました。



■家族と一緒にいられるのは楽しい

Aさん夫婦が出会ったのはSNSでした。今でこそSNSでの出会いから結婚に至るケースはありますが、約10年前はまだ珍しかったようです。「出会った当初、夫は私と全く話が合わないと思っていたそうです。」。そんな第一印象をもろともせず、Aさんの押しの強さが功を奏してふたりは結婚。今ではふたりとも家族と暮らす時間がとても楽しいと言います。「家族で、はまっているアニメについて話したり、美味しいものを一緒に食べたりしているときなど、とても楽しいです。」



■ライフプランで大切なことは「ぶれない価値観を持つこと」

「ライフプランを考えるときに意識していることは何ですか?」という質問に、Bさんは「生き方に正解はないから、人生の最期をどのように迎えたいかを考えて逆算しています。そのためにもぶれない自分の価値観を持つことが大切です。」とお話くださいました。Bさんの価値観は「いつも笑顔、みんな家族」「次世代がより良くなるための行動か」。生き方や判断に迷ったときはこの価値観を基準に考えていると教えてくださいました。
セミナーに参加した学生からは「最期をどう迎えたいかという発想で生き方を決めていることがとても印象に残った」「大学生で時間がある今だからこそ、自分の人生をより良くしていくために早めからプランを練って、行動をしていこうと思いました」という感想があがっていました。

令和2年度

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