初対面の会話もスムーズに
自分らしさを伝えるコミュニケーション術FUTARI START GUIDE

婚活を始めたけれど、初対面の相手となかなか会話が続かない、何をどう話せばいいのかわからない、と困っている方はいませんか。自分らしさを伝えながら、スムーズにコミュニケーションするコツをご紹介します。

少しの勇気と笑顔が、好印象につながる

初めて会う人に話しかけるのは、勇気がいるものです。しかし、その場にいる人の多くは同じように感じており、そんな時に声をかけてもらえたら嬉しいですよね。相手が笑顔であれば、より安心できます。少しの勇気が好印象につながることは多いので、積極的にアプローチしてみましょう。
婚活パーティーやイベントの多くは、1対1で全参加者と数分ずつ話せる時間と、気になる人と自由に話せるフリータイムが設けられています。1対1での会話時間は限られているので、まずは笑顔で、はっきりした声であいさつし、自分を印象づけましょう。その場でプロフィールを交換することが多いので、さっと目を通して共通点を探します。なかったとしても、相手のプロフィールの中で興味があることを聞いてみましょう。たとえば趣味が旅行なら、「最近はどんなところへ行かれましたか?」などと広げていくのです。

相手が話し始めたら頷きやあいづちで会話を促したり、質問をして話を深掘りすると会話が広がりやすくなります。質問は「5W1H(※)」を意識すれば、たくさん出てきますが、質問ばかりにならないよう、感想も伝えましょう。逆に質問された場合は答えるだけでなく、なるべく会話を広げ、キャッチボールになるように心がけましょう。例えば相手からも「旅行は行かれますか」と聞き返された際に、「何年も行っていない」と答えるだけでは話が止まってしまうので、本当は興味があることや行けていない理由を伝え、「どうやって時間を作っていますか」「休暇を取りやすい職場なんですか」などと新しい質問を投げかけていきます。
また、事前に記入するプロフィールは会話のベースになるので、なるべく詳しく書いておきたいものです。

フリータイムでは、気になる人やひとりでいる人などに積極的に声をかけましょう。すでに1対1で話をしているなら、声をかける前にその内容を思い出して、話す内容や聞いてみたいことを考えておくとスムーズです。
初めて話す相手なら、「お話させてもらっていいですか」などと丁寧に声をかけ、簡単に自己紹介をします。名前、出身地、趣味、休日の過ごし方、好きな食べ物など、自分の話をしながら相手にも質問し、共通点があれば深掘りしていくのがいいでしょう。その際は、視点を広げて共通点を探すのがコツ。たとえば相手が犬を飼っていて自分は猫を飼っているなら、それは「違い」ではなく、「動物好き」という素敵な共通点です。共通点がなくても、前述したように、相手の話に質問したり、話を広げていけば大丈夫です。
余裕があれば、相手が話している時間と自分が話している時間のバランスも意識してみましょう。人はたくさん話をして「自分を知ってもらえた」と感じると満足感が高まるので、なるべく相手に話をしてもらうのが理想です。相手が話しにくそうなら、休日の過ごし方などあまり込み入っていない話題で質問をしながら、話し始めるのを待ちましょう。

会話に詰まった時には仕事の内容や最近気になっていることなど、自分の話をしても大丈夫です。良い所を見せようと成功談ばかり話すと自慢と捉えられてしまうかもしれませんので、うまくいかなかった失敗談を交えると、お互いリラックスできそうです。あるいは、最近行った美味しいお店の話をしながら相手の好きな食べ物を聞いてみたり、自分の仕事で人が興味を持つようなエピソードがあればそんな話をしてみるのもいいでしょう。自分の話は事前に考えておけるので、話題をいくつか準備していくと安心です。自分の話をした後なら、相手のことも聞きやすくなります。
それでも会話が弾まないことはありますが、相手も緊張しているのかもしれませんし、場数を踏めば上手になってくるものです。初めのうちはうまくいかなくても、あまり気にしないようにしましょう。
会話の糸口として相手が身に着けているものを褒めるのはOKですが、容姿を直接褒めるのは不快に感じる人もいるので避けるのが無難です。

POINT

  • 事前に記入するプロフィールは、なるべく詳しく記入を。
  • 勇気を出して、自分から声をかけてみましょう。
  • 笑顔を忘れずに。
  • 聞き取りやすさを意識し、はっきりした声で話しましょう。
  • 相手のプロフィールから共通点や興味があることを探し、会話のきっかけにしましょう。
  • 会話のキャッチボールを意識し、相手の話に対する感想や質問を投げかけてみましょう。
  • 相手の話を聞く際は、頷きやあいづちで自分が興味を持って聞いていることを伝えましょう。
  • 相手に質問をする際は、まず自分の話をすると、質問しやすくなります。
  • 自分の話は事前に話題をいくつか準備しておきましょう。自慢話に聞こえないよう注意。
  • 褒め言葉であっても、容姿に言及するのは避けます。

メッセージは丁寧な言葉づかいで、誠実さを伝えて

オンラインサービスなど、メッセージのやり取りからスタートする場合は、顔が見えない分、言葉づかいに注意を払う必要があります。ニックネームを使う場合は、相手が呼びかけやすく、好感が持てるものに。ふざけた印象を与える名前は控えましょう。
プロフィールはあなたの最初のアピールの場なので、仕事や出身地、趣味や興味のあること、パートナーとどんな関係を築きたいのかといったことなどを簡潔に書いて、空欄は作らないようにしましょう。あなたの人となりはもちろん、本気度や誠実さも伝わります。写真は清潔感のある服装で、笑顔で撮影したものを選びます。

パーティーと同様、気になる人には積極的にアプローチしてみましょう。初めてメッセージを送る際は相手のプロフィールをよく読み、どんなところに興味を持ったかわかるようにします。別の人にも同じ内容で通るようなメッセージでは、相手の心に響きません。

メッセージはあまり長いと相手も重く感じて返信しにくくなってしまいますが、短すぎても「本当に自分に興味があるのかな?」と思われかねないので、長すぎず短すぎずを心がけます。内容は具体的な質問を1~2個交えるようにすると、相手も返信しやすいでしょう。
ただし、質問ばかりになると相手もうんざりしてしまうので、自分がどんな人間なのか、どんな毎日を過ごしているのかがわかる話題を提供しながら、相手に対して興味を持っていることを伝えましょう。
返信は一方的な内容ではなく、相手のメッセージに反応したり、質問に答えることを忘れずに。会話と同様、キャッチボールを楽しみましょう。最初は丁寧な言葉で、相手がくだけた言葉遣いをしてくれるようなら合わせていきます。愚痴やネガティブな内容は控えましょう。
メッセージのやり取りを通じて信頼関係ができてきたら、デートに誘ってみましょう。相手が興味を持っている飲食店やイベント、映画などを提案してみるといいでしょう。

POINT

  • ニックネームは呼びかけやすく、好感が持てる名前をつけましょう。
  • プロフィールは簡潔に、なるべく空欄を作らないようすべて記入しましょう。
  • 写真は清潔感のある服装で、笑顔で撮影したものを選びましょう。
  • 気になる人には積極的にアプローチしてみましょう。
  • 初めてメッセージを送る際は、相手のどんなところに興味を持ったかわかるように。
  • メッセージは、長すぎず短すぎず、適度な長さに。
  • メッセージに具体的な質問を入れると、相手は返信しやすくなります。
  • 一方的な内容にならないよう、相手のメッセージに反応したり、質問に答えましょう。
  • 最初は丁寧な言葉遣いで、相手がくだけた言葉遣いをしてきたら、合わせてもいいでしょう。
  • 愚痴やネガティブな内容は控えましょう。
  • 信頼関係が出来てきたら、デートに誘ってみましょう。

誰だって初対面の相手や、知らない人とのやりとりは緊張しますが、相手に対する敬意をもって誠実に接すれば、思いは自然に伝わるものです。コミュニケーションの目的はあくまで、相手を知り、あなたらしさを伝えながら楽しい時間を過ごせる相手を探すこと。リラックスして、あなたらしいコミュニケーションを楽しみましょう。

※5W1H

Who(だれが)、When(いつ)、Where(どこで)、What(なにを)、Why(なぜ)、How(どのように)を示す言葉。一般的には情報を過不足なく伝えるためなどに使われる。

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